『 木造住宅の耐震性と耐久性について⑥ 』

こんばんは。

ホームコーディネーターの平井です。

 

今日は、シリーズでお伝えしております、木造住宅の耐震性と耐

久性についてお話したいと思います。

 

前回は、「事後保全」の考え方を改め、劣化を生じる前の適切な

メンテナンスを行い、災害を未然に回避する「予防保全」の考え

方をお話しました。

 

今回はそのための「劣化診断」について、密閉型構法である大壁

構造を例に挙げてお話ししたいと思います。

 

木造住宅の大壁構法は、下地や仕上げ材をはがしてしまえば、簡

単に柱や土台の様子を見ることが出来ます。

そして、木材を直接対象とした既存の様々な劣化診断技術も適用

できますが、それではメンテナンスの度に壁をもとに戻すための

多額の補修費用がかかってしまいます。

何とか下地、仕上げ材をはがさずに、内部の柱や土台の様子や健

全度を知りたいところではありますが、実はいまだにそのための

有効な技術、手法が確立されていないのが実情なんだそうです。

ちなみに、平成14年にスタートしました「既存住宅性能表示制

度」における各部劣化度検査としての「現況検査」「特定現況検

査」でも、大壁のような内部の様子を知るすべがない構造の場合

は、検査の対象外とすることになっているそうです。

また、たとえ内部骨格の様子が下地や仕上げ材をはがさずに把握

る技術が確立されたとしても、結局は劣化した構造材を補修する

ために壁下地、仕上げ材をはがさなければならないので、それら

の補修費用は相当な額になる可能性があります。

 

そこで、大壁のような中が見えず、見えたとしても補修がしにく

い構造の骨組の場合には、一定以上の期間にわたってメンテナン

スをしなくても済む高い耐久信頼性を備えた材料や技術を利用す

ることが、有力な対策になりますね。

 

では、果たしてメンテナンスをしなくて済む材料技術というのは

存在するのでしょうか?

 

次回は、その辺りについてお話したいと思います。

再塗装

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住んでからのメンテナンスのし易さというのは、補修費用の金額

にかなり影響するということですね。

この考え方から、ログハウスのメンテナンスを代表する外壁再塗

装の費用というのは、皆さんどの様に感じますか? 平井

ホンカ ログハウス 平井

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