ログハウスって地震は大丈夫?

こんにちは。
ホンカ中九州 / フォレスト・ブルーの小寺です。

今回もご来場されたお客様との会話の中から、必ずと言っていいほど話題に挙がる

「ログは木なので地震で壊れませんか?」
「ログハウスって揺れには強いんですか?」
「熊本地震で被害がありましたか?」

という質問について書いてみます。


「木」は「鉄」よりも折れやすい。

「木」は「コンクリート」のように固くはない。

だから「木」で出来た木造住宅よりも、「鉄」や「コンクリート」で出来た鉄骨造やRC造の方が地震に強い。

そんな漠然としたイメージを皆さんお持ちのようです。

しかし実際には、木は地震に強い建材なのです。

木は鉄やコンクリートよりも軽いため地震による振動エネルギーの負荷が低く、同じ大きさの家なら木造住宅は鉄骨造やRC造よりも地震の影響を受けにくいといわれています。

また、同じ重量で木は引張強度 (引っ張られる事に対する強さ) では鉄より強く、圧縮強度 (加重に対する強さ) ではコンクリートよりも強いのです。

さらに、鉄やコンクリートは出来た時をピークに経年劣化により強度が落ちていきますが、木には年月を重ねるごとに強度が増していくという特性があり、耐久性は非常に優れています。
(ヒノキは伐採後200年間は強度が増していくといわれています。)


ログハウスも大きな括りで言えば木造住宅ですが、一般的な木造住宅の在来工法である「木造軸組構法」とは違い、「丸太組構法」という構法で建てられています。

ログハウスはログ (丸太) をノッチ (丸太同士の交差部分) でしっかりと組み合わせ、何段にも積み重ねて建てていきます。

積み重ねたログ同士はダボと呼ばれる木製の杭やボルトで繋いでいき、壁を一体化させて「耐力壁」にします。
(耐力壁:地震の横揺れや台風などの横からの強風に耐えるために必要な、構造力学上重要な役割を担う壁の事。)

地震発生時には積み重なったログ同士に摩擦が発生して、建物全体で揺れを吸収するので地震に強い構造となります。

また、ログハウスは一般的な木造住宅に比べて木材の使用量が多く、その重量によって重心が低くなり、地震の揺れに強くなります。

実際に1995年の阪神淡路大震災、2004年の新潟県中越沖地震などの巨大地震の際にログハウスの倒壊は無く、2016年の熊本地震においても弊社施工物件の倒壊は0棟でした。


写真は2007年に一般社団法人 日本ログハウス協会で実施された実大振動実験の模様です。

大型の振動台に設置された2階建てのログハウスは、阪神淡路大震災の1.5倍の揺れに対しても倒壊しなかったため、ログハウスは耐震安全性が最高ランクの「耐震等級3」を十分に確保している建物であると実証されました。

実験の詳細と動画は、下記URLの日本ログハウス協会ホームページからご覧ください。

http://www.loghouse.jpn.com/blog/2016/10/17/世界初-ログハウス実大振動実験/


軽くて強い木を建材に使い、地震に強い構造を持つのがホンカのログハウスです。

しかし、ログハウスだけではなく、建築地の地盤の強度、ログハウスを支える基礎等もしっかりとしていなければなりません。

弊社では、外部の専門業者に依頼して建築地の地盤調査を事前に行い、判定に応じた地盤改良工事を行っています。

基礎は耐震性に優れたベタ基礎で施工し、基礎とログ壁を繋ぐアンカーボルトは2m未満の間隔で設置しています。

地盤 + 基礎 + ホンカログハウスの組合せで地震に対して安心な家造りを行います。



私の入社時期は熊本地震から数年後でした。

ご来場されたお客様の中には、自宅に大きな損傷を受けた方や仮設住宅にお住いの方もたくさんいらっしゃいました。

新たにお家を建てるにあたって「地震に強い」というのは切実な願いであり、絶対的な条件であると実感しました。

快適さ、建築予算、デザイン性、ハウスメーカーや工務店のネームバリュー等々、お家を建てるにあたって考えるポイントは様々ありますが、「地震に対する強さ」のニーズはこれからますます上がってくると思われます。

引き続きログハウスについて色々な形で発信していきたいと思います。


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小寺

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ホンカ中九州
株式会社フォレスト・ブルー

代表取締役:本田 安明

〒861-3206
熊本県上益城郡御船町辺田見485
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ホンカ中九州HP:https://honka.jp/nakakyushu/
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木=燃える。        ホンカログ=燃える?

こんにちは。
ホンカ中九州 / フォレスト・ブルーの小寺です。

今回もご来場されたお客様との会話の中で、よく出るお話についてです。


「ログは木なので燃えませんか?」「火事に弱いのでは?」
「延焼が早そうで心配。」

常識的に木 = 燃えるものです。

キャンプでの焚き火やお家で薪ストーブを楽しむ場合、細い枝や焚き付け用の薪などは直ぐに火が点きます🔥

しかし、いきなり太い枝や薪を燃やそうとして、なかなか火が点かず失敗した経験はないでしょうか?

実は一定以上の太さのある木は簡単には燃えません。

太い木材は、燃え始めると数分程度で表面部分に炭の層「炭化層」が出来ます。

炭化層は燃焼に必要な酸素を遮断するため、内部が燃焼するまで時間がかかります。


弊社展示場兼オフィスに置いてある、ホンカのログ材を用いた30分間の加熱耐火試験のサンプル。

ご質問をいただいたお客様には言葉での説明だけではなく、実際に見ていただいてます。

表面部分(屋外側)は見事に燃えて炭になってます。

しかしながら反対側(屋内側)は無事です。

上から見ると、炭化層が出来てログ材の内部が燃焼していない状態がはっきりと分かります。

ホンカの太いログ材では、内部まで燃焼するのに相当な時間がかかるのです。

ですので、万が一火事になっても避難に必要な時間を稼げますし、内部が燃焼するまでに消火出来ればお家が倒壊する事はありません。

燃焼体サンプルは約3分の1が燃えていますが、構造体として十分な耐力が残っています

さらに天然素材のログ材は燃えても有害なガスが発生せず、熱伝導率が高い鉄やアルミのように熱で軟化もしません。
(金属は熱によって短時間で強度を失いますが、木材は15分後でもかなりの強度を保ちつづけます。)


ホンカのログ材は、国土交通省の「防火構造認定」「準耐火構造認定」を得ていますので、規制の厳しい住宅地域である建築基準法22条地域や準防火地域にも建築可能です。

ホンカのログハウスは、別荘として別荘地に建てられるだけではなく、一般住宅として住宅地や市街地にも建てられています。


私も実際この仕事に就くまでは「燃えやすい」という印象があり、むしろ耐燃性が高いと知った時は驚きでした。

ログハウスって奥が深いですね!

おもしろそうな性能については今後も触れていきたいと思います。


小寺

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ホンカ中九州
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代表取締役:本田 安明

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ホンカのログについて:その②

こんにちは。
ホンカ中九州 / フォレスト・ブルーの小寺です。

前回はログキットがフィンランドで製造されてから、日本に出発するまでの流れをご紹介しました。

今回は日本に到着してからの流れをご紹介します。



フィンランドから複数の中継港に立ち寄り、約3か月に渡った船旅のゴールは福岡県福岡市博多港。

弊社は九州一円で施工を行っており、博多港が最寄りの港となります。
(フィンランドからの到着港は他に苫小牧、仙台、横浜、名古屋、神戸があります。)

博多港に到着したコンテナは、建築現場の近くに確保した荷降ろし場所へ陸路で運ばれます。

荷降ろし場所に到着。

フィンランドで施されたコンテナの封印を確認して解除します。

この写真では弊社社長の本田達が封印を解除していますが、お施主様が立ち会う際はお施主様と一緒に行います。

ついにログキットとご対面。

約3か月ぶりにコンテナの扉がオープン。

ふわっと香る木の匂いに北欧を感じます。

一瞬だけフィンランドへの旅行気分を味わいながら、いよいよ荷降ろしスタート!

まずは黄色の枠で囲われた架台(がだい)と呼ばれる自作の金属製の台をセット。

枕木でコンテナと高さを合わせ板を渡します。

コンテナから梱包されたログキットを引き出します。

以前、荷降ろしの方法が分からなかったとある外国のディーラーから問い合わせがあり、この方法をフォレスト・ブルーの動画で紹介し指導したそうです。

引き出したログキットを慎重にクレーンで降ろしていきます。

降ろしたログキットは一旦仮置きします。

荷降ろしには時間の制約があるため、コンテナを素早く空にします。

フィンランドからの積載物が出荷リストと相違ないか確認。  

そしてトラックに積み替えたログキットを現場へ搬入。

いよいよログハウスの組み立てが始まります。



ホンカのログキットがどのように製造されてお施主様のもとに届くのか、M様邸の風景を例に2回に分けてお届けしました。

夢のログハウスライフをイメージする上での一助になれば幸いです。


P.S.
M様邸の建築中の様子は過去にブログでもお届けしておりましたが、ついに11月、焚き火とピザが楽しめるお店としてオープンします🎉

オープン日が近づきましたら、改めてこちらでご紹介します!


小寺

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ホンカのログについて:その①

こんにちは。
ホンカ中九州 / フォレスト・ブルーの小寺です。

日本ではまだまだ珍しいログハウス。
今回はホンカのログがどのように運ばれてくるかご紹介いたします。

弊社展示場兼オフィスにご来場されるお客様は、ふらっと立ち寄られてログハウスについての知識がほぼ皆無な方から、ログハウスを建てる事が夢で情報を集めまくって知識が大変豊富な方まで、様々な方がいらっしゃいます。

ご来場されたお客様との会話の中で、

「こちらの木は国産ですか?」「ログは日本で作っているのですか?」

とのご質問をよくいただきます。

ホンカは本社が北欧のフィンランドにあり、フィンランドのカルストゥラにある自社工場でログキットを製造しております。

よって使用する木材もフィンランド産です。

日本全国のディーラーから発注されたログキットのオーダーは、東京のホンカ・ジャパンで集約、精査され、フィンランド本社に送られます。

そして本社で受諾されると、フィンランドの自然が育てた高品質のポーラーパインを自社工場でオーダーに合わせて加工して、ログキットが完成します。

カルストゥラ自社工場での加工の様子を下記URLからご覧ください!

https://youtu.be/VlLLp0jNm4E

写真はフォレスト・ブルーで発注しましたM様邸のログキットの積み込み風景です。

撮影時期は2022年2月。

本社工場敷地内。
降り積もった雪が北欧の国フィンランドを実感させてくれます。

40フィートコンテナにログキットの積み込みが完了。
いざ日本へ。

扉を閉めてロットナンバー入りの封印が入ると、次に扉が開くのは数か月後です。

封印されたコンテナは港に運ばれます。

フィンランドから複数の中継港に立ち寄りながら、日本までの船旅は約3カ月。 地球半周分の道のりです。

次回は日本に到着したログキットについてお届けします。


小寺

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ホンカ中九州
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