こんにちは!渡邉洋子です。
今日は3回目の最終回となる「冬でのフィンランドの暮らし」を
お送りいたします。
③『冬を心地よく過ごすための、窓と光を大切にした暮らし』
サウナやサマーコテージ同様、大きな窓はフィンランドのオフィスにも取り付けられています。これは人々が自然の光を好むからというだけでなく、建築に関する法規で厳しく定められているからなのだそう。
たとえば、日本の建築基準法なら窓を設置しなくても問題のない建造物でも、フィンランドでは絶対にNG。もし、研究所のように光を遮りたい建物の場合は、休憩室に必ず窓を設置することが義務付けられているのだそう。
これは、自然光を浴びる機会が減って、国民の健康に害を及ぼす危険性を回避するためというのが理由のひとつ。この窓に対する細かな決めごとからは、光への欲求に加え、フィンランドが非常に緻密な都市計画に基づいて、街づくりを行っていることがうかがえます。
もちろん、住まいでも窓は大切な存在。足元を冷やさないという観点から掃き出し窓は少なく、大抵は腰高の窓で、その下に暖房器具を設置して窓からの冷気を緩和するのがスタンダードなのだそう。また、古い住宅でも基本的には三重窓。これはもちろん、冷気の進入や暖めた空気を外に逃がさないための工夫です。
こういった窓を飾り付けるのも、フィンランドの人々が好きなことのひとつ。観葉植物を置いたり、極夜の時期にはキャンドルを灯したりして、外にいる人々の目を喜ばせてくれます。これは、太陽光が届かない時期でも楽しく過ごすための工夫。暗く寒いときでも、暖かな窓辺を目にすれば、ホッと心が和みます。フィンランドの人々は、そんなおもてなしの心も持ちあわせているようです。
外国のHONKAでは、窓を大きく取り入れたログホームを多くみかけたのはそういう理由もあるからなのですね!
なるほど~。とても勉強になります。
自然の光をなるべく取り入れる工夫が随所に散りばめられているんですね。でも、その理由以外でも、窓が大きい建物はどこか開放感があって素敵ですよね!
3回に渡ってお送りしました、フィンランドの暮らしはどうでしたでしょうか?
またいろいろシリーズでブログをかけたらいいなと思います。
どうもありがとうございました!
渡邉 洋子
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