こんにちは。
ホームコーディネーターの平井です。
今日は、ログハウスのメンテナンスとして、代表的な再塗装につ
いて、実際に施工している写真をご覧頂きながら、ご紹介したい
と思います。
ログハウスを建築する際に、デメリットとしてとらわれがちな外
壁の再塗装工事ですが、日本の四季に変化があるように、住まい
の衣替えを楽しむという考え方を持っていらっしゃるログオー
ナー様も大勢いらっしゃいます。
今回ご紹介しますログホームのオーナーである小俣もそのひとり
です。
【新築当初のカラー 】
このログホームは平屋の24坪というコンパクトな建物。
外壁のカラーは、ティックリラ塗料の5079番の油性で、木の節が
見える少し緑かかった茶色系です。
建具のカラーは2668番の水性タイプのオレンジ系。
その周りのケーシングは2686番の水性タイプのホワイトです。
テラスは雨ざらしにしておいても耐水性に優れていますセランガ
ンバツ材を張ってありますので、専用オイルを塗りました。
さて、今回このカラーリングからどのように変化していくので
しょうか?
再塗装工事の大まかな手順として、まず最初に「 洗浄 」という
いわば、汚れ落としをします。
最初に、欧州アカマツも米松ほどヤニはでませんが、多少なりと
もヤニは出ますので、そこを手作業で丁寧に取り除きます。
その後、車の往来による砂ホコリなど、細かい汚れがついていま
すので、高圧の水流によって洗い落とします。
この作業をしてもらっただけでも、スッキリとして気持ちがい
いのです。
さて、今回注目して頂きたいのが、同じ浸透性の塗料でも水性の
タイプと油性のタイプとでは、経年変化に違いが出ているところ
です。
しかもここの立地は、東側・南側そして西側も強い陽射しを受け
ますし、外壁の色が黒系の為、紫外線を吸収しやすくなります。
その為、洗浄をしただけでも色落ちが激しい部分も多少出てきま
す。
この点は、カラーをお選び頂く時の注意点でもあります。
その反面、水性で塗ったドアや窓、そしてその廻りのケーシング
は全くといっていいほど色落ちしていません。
おわかりになりますか?
さて、次に乾燥です。今回はまる2日間乾燥させました。
今回作業をしたのが3月中旬だったため、ちょうど冷たく乾いた風
が2日ほど吹き、乾燥させるのにはとても条件のいい日が続きまし
た。
その次に、養生です。
ケーシングと呼ばれる建具廻りの板とログ壁との境、そしてテラ
ス板とログ壁との境に、それぞれビニールと養生テープをかぶ
せ、余計な塗料が付かないように養生をします。
外部コンセントやインターホン等、細かい機器にもきちんと養生
を施します。
そして、いよいよ着色です。
今回小俣が選んだカラーはまさに北欧らしい濃い目のブルー。
水性タイプの2685番です。
このカラーにした理由を尋ねると、「 実は、新築当初から決めて
いたカラーで、最初のカラーとのギャップを楽しむのが目的だっ
たのです。」と、嬉しそうに言っていました。
たしかに、最初の色とは明らかにイメージが変わり、違う家が出
来たかように錯覚する方もいらっしゃるのではないでしょうか。
茶系のカラーに上塗りするのですが、今回ベタ塗りと呼ばれてい
る木の節が見えないタイプの為、以前のカラーが影響しないので
す。
丁寧に東西南北の壁面を乾き具合を見ながら2度塗りしていきま
す。
今回、建具やケーシング、軒裏などは、色落ちはしていませんの
で、再塗装はしませんでした。
実際に、再塗装をしてからのご近所の方からの評判も、「 まるで
ここだけフィンランドのようだね!」と、おっしゃって頂き、家
に対する考え方が変わったり、ログハウスの面白さを知ったとい
うお話も聞くようになったそうです。
小俣もそのお話を聞き、ログハウスならではのメンテナンスを家
づくりの楽しいイベントとしてとらえ、「 住めば住むほど愛着の
湧く家になっていくんですよね!」と、とてもうれしそうに話を
してくれました。
再塗装をした後のログホームをご覧になったご近所の方々の感想
として、「 メンテナンス=お金がかかるというマイナスイメージ
ではなく、費用は一般住宅同様掛かるのでしょうけれども、こん
なにもダイナミックな変化を楽しむことが出来るということを知
り、なんだかワクワクしますね。」という、お話を頂きまし
た。
一般住宅とログハウスのメンテナンス費用の違いについては、ま
た後日改めてお話したいと思いますが、メンテナンスをすること
はどんな住まいにもあり得ます。
そんな時、「リフォーム 」なのか?「リニューアル 」なのか?と
いう言葉の違いにも敏感になりそうですね。 平井
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