出典:http://hoshiikamotimes.blogspot.jp/2012/01/
※写真はデザイナーのハンス・ブリングさん
アーキテクトメイドは元々、デンマークの名作 アイテムを復刻生
産していたラッセン・テーブルウェア という会社を引き継ぎ、今
に至ったそうです。
今では入手困難な過去の名作を、デザイナーの正式な ライセンス
を得て復刻する活動は、世界的にも 高く評価されています。
例えば、デンマークの有名建築家・家具デザイナーの フィン・
ユールがデザインした《FJ BOWL》
出典:http://41.media.tumblr.com/
1950年代初期にオリジナルは作られましたが、 素材である高価な
チーク材の入手や、制作に高度な 技術力が必要な事もあり、時代
の変化と共に 1960年代以降生産される事はなかったそうです。
しかし、2012年にアーキテクトメイドが フィン・ユール生誕100
周年を記念して、 約60年ぶりに現代に復刻を果たしたのです。
その、アーキテクトメイドから出る復刻アイテムは、 高い生産管
理の中で作られていくそうです。
出典:https://www.youtube.com/watch?v=xiDM_nEm2AM
オリジナルの製法を今でも変える事なく、 一点一点人の手によっ
て丁寧に作り上げられていきます。
クオリティーコントロールは全て人の手によって 3回行われ、少
しの妥協も許さない環境下の中、 オリジナル商品の素材や工房ま
でをも吟味し、 手作りで復刻されていくのです。
上記でご紹介したように、アーキテクトメイド社は 一点一点少し
づつですが、北欧の有名デザイナー達の 名作アイテムを復刻して
います。
中でも木製の動物オブジェは、ただのオブジェや おもちゃという
括りでは収まらない品質と表情を 持っています。
そのなかで幾つかご紹介します!
お利口なワンちゃん Oscar
一点一点手作りで、角度を変えて見ると、 表情が違って見えるよ
うに体の各所のディテールにも こだわって作られているそうで
す。
使われている素材も、ピーチやメープル、しっぽ部分は レザーを
使っていたりと、復刻物としても まったくひけを取らないこだわ
りっぷり。
数年かけて体の曲線や角度などを緻密に計算し、 試作を重ねたそ
の結果、シンプルでありながら 計算され尽くしたオブジェが完成
したそうです。
顔や手足も動くようになっていて、 お利口さんなオスカー君に
は、お座りやお手もなんのその。
帰宅して、このオブジェを見ているだけで、こっちまで笑顔にな
りそうですね。
もう一つは、
心温まるストーリーを持ったカモの親子
こちらもかわいいカモの親子。
この親子、実際にデンマークであったエピソードを デンマークの
建築家ハンス・ブリングが インスピレーションを受け、作った物
だそうです。
そのエピソードとは、 1959年の春、デンマークはコペンハーゲン
の街に、 カモの親子が迷い込んで来ました。
迷い込んだカモの親子は、 車が通る道路に差し掛かりました。
その時、その場にいた警察官が車から降り、 カモが向こう側まで
渡りきるまで交通規制し、 手助けをしたというお話です。
出典:http://www.postersplease.com/posterblog/
※1985年に描かれたコペンハーゲンの観光ポスター
この話は当時の新聞でも取り上げられ、 今でもデンマークの春を
回想させる話として 語り継がれています。
これだけいると、お母さんにくっついて後ろを歩く 子ガモの姿が
目に浮かんできます。
ハンドメイドで一点一点丁寧に作られた物達は 量産品と違い、各
アイテムのストーリーや、 作り手の思いなども感じ取れる一品と
なっています。
アーキテクトメイドの木製オブジェは、 インテリアとしてお部屋
に飾ったりするだけで、 ふとした時に癒やしをもらえるのではな
いでしょうか。 平井