『 木について⑯ ~大木植物の形成層~ 』

こんにちは。

ホームコーディネーターの小俣です。

ホンカ ワールド チェコ2 

今日は、シリーズでお伝えしています木に関する事柄について、

お話ししたいと思います。

ノッチ 年輪

皆さんご存知のように、年輪の数というのは年を経るごとに増え

ていきますが、これは前の年までにできた年輪の外側に新しい年

輪がつくられるためです。

樹木は多数の細胞が集まってできているので、新しく年輪をつく

るということは新しい細胞をつくるということになります。

木について ホンカ

このような新しい細胞をつくる組織は形成層(維管束形成層)と

呼ばれているそうです。

形成層は樹皮のすぐ内側に樹幹を取り囲むように存在し、細胞分

裂によって新しい細胞をつくる働きをしています。

形成層には、紡錘形始原細胞と放射組織始原細胞という形の異な

る二種類の始原細胞があります。

 

前者は、軸方向(樹の上下方向)に長い細胞、後者は放射組織を

つくっています。

 

始原細胞から分裂した細胞は木部母細胞あるいは師部母細胞と呼

ばれているそうですが、実際には始原細胞との区別がつかないの

でこれらの細胞の層を形成層帯と呼んでいるそうです。

 

形成層帯から内側に木部の細胞が、外側に師部の細胞がつくられ

います。

 

幹の内部にできる木部は、外側にできる師部とは違って細胞が蓄

積されていくので、この木部が木材として利用されています。

 

分裂して新しくできた細胞は、そのままの形で完成するわけでは

ないそうです。

それでは、完成するまではどのように変化するのでしょうか。

 

同じ始原細胞から分裂した細胞は放射方向に列を作って並んでい

ます。

この列の中の細胞を形成層帯の細胞を比べると、形成層帯から離

れたものでは形や大きさが変化していることがわかります。

新しく作られた細胞は、それぞれの細胞が果たす機能に適したよ

うに形や大きさが変化するのです。

広葉樹材を構成する主要な細胞に、道管要素と木部繊維がありま

す。

道管要素は水分を通すいわば水道管のような働きをしているの

で、他の細胞に比べてずっと直径が大きくなります。

木部繊維は長さが伸びて上下の細胞の間に侵入し、複雑に絡み

合って、幹が折れたり曲がったりしないように支える役割を担う

そうです。

 

このように、機能によって細胞が変化することを分化というそう

です。

道管要素の大きさや並び方、木部繊維の伸びる量などは分化の段

階で決定されるそうですが、これらは樹種によって異なってお

り、樹種ごとの特徴となっているそうです。

 

形成層で新しくつくられた細胞は、機能の分化、細胞壁の肥厚、

リグニンの堆積という過程を経て完成するそうです。

多くの細胞は完成後、細胞としての活動を終え、水分や養分の移

動や樹体の支持といった機能を果たすようになるそうです。

木について ホンカ 

形成層は、これらの死んだ細胞が担う機能に支えられて新しい細

胞をつくり続けるそうです。

小俣 小俣

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