『 ホンカの歴史㉘ 』

こんにちは。
ホームコーディネーターの小俣です。

HONKA finske masivni drevene2

今日のホンカの歴史は、住宅としてのホンカモデルの登場についてです。

大きめのサマーハウスは1970年代の初めころから通年で過ごせることを考えて販売されるようになっていきました。

サマーハウスではなく住宅をという要望のも増えていった1978年、住宅としてのログハウスモデルが誕生しました。ホンカの住宅モデルは登場と同時に評判となり、間もなく会社の重要な製品カテゴリーとして定着していきました。

人気モデルとなったのが「 アウリンコイネン 」です。

1980年にクオピオで開催されたハウジング・フェアでは来場者の人気投票で、数々の住宅の中から最高の家に選ばれました。

ホンカの歴史_2018.11.25【 ホンカラケンネ社の「 アウリンコイネン 」は、クオピオで1980年に開催された住宅フェアで来場者が投票するベストハウスに選ばれた。 】

カラ・ライニオ設計事務所で設計されたこの住宅は、ホンカの高級感のあるセカンドハウスの要素に当時のフィンランドの住宅に目られた人気の傾向を融合させたものでした。

1980年代の中頃からログハウスのキットにもいくつかの選択肢ができ、L字型を初めとするさまざまな形をとるようになっていきました。床面積が最も小さいモデルは、「 カステピサラ 」、対極に大きなモデルは「 ウスヴァ 」や「 ウッコネン 」です。

1980年代の初めから3タイプの断熱外壁モデルが登場。これによって外壁を板材で仕上げることもできるようになりました。

ログ材が組まれた角部分は、これらの断熱加工によって、その内側に隠れるのです。ホンカの住宅モデルは1990年代半ばには、一軒家を建てたい人達のために、35種の選択肢が提供できるようにっていきました。

床面積の最も小さいものが「 シエポンペサ 」、最大のものは「 ヤールリ 」という勾配地に建てられるタイプのものです。当時の新製品では特に家の外観に配慮したものが多かったのです。「 イデュッリ 」や「 ハルモニア 」トイッタモデルがそうです。

ホンカの歴史_アピラニーットュ【 アピラニーットュ 】

また伝統的な住宅を見直すレトロブームに対応するための「 タピオントゥパ 」も登場しました。これは角ログ材で建てられた直線的なイメージのある建物で、昔の田舎の家を思い出させるものでした。

ラインナップにはまた新しい方向性が見られるようになりました。「 色 」を取り入れたのです!

多くのモデルは従来同様に木肌の色が見えるような加工を施していましたが、淡いパステルカラーのモデルや、青や緑のログハウスが登場しました。1996年にウロヤルヴィで開催されたハウジング・フェアでも、来場者の人気投票でホンカの十着が選ばれました。これは需要の側から聞こえてきた意見とホンカの長年にわたる特性をそれぞれ活かした結果でした。

カリ・ラウニオ設計事務所で設計された住宅でしたが、住宅にはラミネートログ材が採用され、塗装によって現代的な印象に仕上がっています。現代ではあるが静けさもあり、躍動感とくつろぎを兼ね備えた住宅なのです。

ホンカの歴史_ M3【 日本に建てられたホンカのキッチンは自然光の恵みを活かして明るい。調理器具や棚は壁に取り付けられ、中央の食卓に十分なスペースを確保している。 】

サマーハウスやセカンドハウスといった余暇向けモデルとは異なり、住宅ではテーマのあるシリーズを今でも続けています。細部にこだわったり、立地環境を考慮したり、あるいは想像力を存分に発揮した住宅パターンもあります。

「 クッカコティ 」のシリーズは全部で9タイプあり、安らぎを念頭に設計されているものです。外観はすっきりしており、テラスなどは全体の印象のなかでまだちすぎることがありません。

また切妻屋根が落ち着きのある全体像に仕上げてくれています。当時の「 トウンネ・シリーズ 」には4タイプあり、ホンカの伝統的なスタイルを踏襲しています。また長年受け継がれている家のスタイオルの延長上にあるものとして「タロキリヤ」といったシリーズもあります。

次回は、海外の子会社と輸出の業績についてお話ししたいと思います。

小俣 ホンカ 小俣

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株式会社ホンカ・ジャパン
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小俣 あけみ

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