こんにちは。
ホームコーディネーターの小俣です。
今日は、シリーズでお伝えしております、建築の基礎知識についてお話したいと思います。
前回の続きです。
コンクリートというのは、圧縮には強いのですが、引っ張りには弱く、引張力は圧縮強度の10分の1程度の強さしかないそうです。また、靭性“ジンセイ”(粘り強さの事)が低いそうです。
例えば、台の上に木の板を乗せ、その上に重いものを置くと木はたわみます。それが限界を超えると板は折れてしまうのですが、限度までは形を変えながらも壊れません。
これがコンクリートの場合、重いものを乗せてもたわまずに、ある重さを超えるといきなり壊れます。
この場合、木よりコンクリートの方が靭性が低いといえます。
引っ張りに弱く、靭性がありません。
これでは、コンクリートを建物の主要な材料に使うのは、危ない!ということで考えられたのが、鉄筋コンクリートだそうです。
鉄筋は、鉄に少量の炭素を混ぜた鋼鉄の固まりを棒状に伸ばしたものです。この鉄筋をコンクリートの中に入れて、鉄筋とコンクリートを1つの材料として加工したものが鉄筋コンクリートです。
近年、鉄筋コンクリートに用いる鉄筋は、表面が型押しによってデコボコに成型され、摩擦力によってコンクリートとのズレを防いでいる異形棒鋼“イケイボウコウ”がほとんどです。
こうすることによって、コンクリートの引張に対する弱さと靭性の低さを鉄筋がうまい具合に補っているのです。
鉄筋コンクリートは、英語でReinforced Concrete( 直訳すると、補強されたコンクリート。略してRC )といいます。
例えば、コンクリートの梁の真ん中に、重いものを乗せます。
すると、引張に弱いコンクリートの下面にはヒビが入り、下手をすると壊れてしまいます。そこで、下面近くに鉄筋を入れると、引張に強い鉄筋が梁にかかる引張力の大部分を負担してくれるということになるのです。
次回は、コンクリートと鉄筋の相性についてお話します。
小俣
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