こんにちは。
ホームコーディネーターの平井です。
今日は、私が今までログハウス建築に携わり、木に関することで
疑問に思い、その都度調べてきたことの一部をお話したいと思い
ます。
た。
しかし、60年以上前、つまり終戦以前の状況となると、あまり知
られていないようです。
そこで今回は、欧州で発展を遂げ、昭和の初期に我が国に導入さ
れた中大規模木造建築(新興木構造)について解説してみたいと
思います。
まず用語の意味ですが、これは新たに興った(盛んになった)木
構造をという意味です。
さて、そもそも新興木構造が欧州で出現した原因というのは、第
一次世界大戦における建築資材の不足なのです。
特にドイツでは極端に鋼材が不足し、大規模な構造を木材で建
築せざるを得なくなったのです。
このため、さまざまな研究と技術開発が進められました。
更に第一次世界大戦が終了した後も鋼材不足の事態は改善せず、
より一層新興木構造の研究が進んだそうです。
ドイツにおける研究開発の最大の目的は、木構造接合部の改良で
した。
従来からのせん断型のボルトでは接合部のガタと部材間のすべり
変形量が大きいので、大規模な構造には対応できないのです。
そこで、部材間のズレに抵抗するジベルの類が考案されました。
また、様々な断面構成を持った組立部材も開発され、更に、ラミ
ナを積層接着する大断面集成材の製造技術も進歩しました。
このような技術を駆使して、それまで鉄骨や鉄筋コンクリートで
しか実現できなかった中規模建築が木造で可能になったのです。
当然、これらの技術は北米や我が国にも導入されました。
納庫もまさに新興木構造だったのです。
わが国でも、各地にいくつかの建物が建てられました。
例としてはそれほど多くはないですが、ウエブ上で公開されてい
る資料に紹介されていますのが、陸軍戸山学校雨天体操場や東京
府立第十高等女学校屋内体操場です。
以上の様に、現代の大規模木質構造の原点とも言うべき新興木構
造に関して簡単に説明をしましたが、それでは、当時と現代との
決定的な違いはどこにあるのでしょうか。
建築技術的にみると、両者の差は色々ですが、ウッド・エンジニ
アリング的には木材・木質材料の品質管理技術の差が最大の相違
点なんだそうです。
当時の技術レベルでは、含水率を人工的にコントロールするのは
困難であったろうし、木材の強度等級区分も全く出来ていません
でした。
もちろん、集成材の製造技術も接着剤でただ貼り合わせるだけ
といった程度でした。
言い換えますと、木材・木質材料のエンジニアード化のレベルが
当時と現代とでは格段に違ったのです。
この様に、木造建築が発展していった理由を知ると、ますます建
築に関することに興味をそそられますね。 平井
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