こんにちは。
ホームコーディネーターの平井です。
今日は、私が今までログハウス建築に携わり、木に関することで
疑問に思い、その都度調べてきたことの一部をお話したいと思い
ます。
唐突ですが、皆さん「木材 」と「 木質材料 」の意味の違いをご存
知ですか?
「 木材 」とは、切って種々の用にあてる材料の事。ざいもく。で
す。
一方、「木質材料 」とは、木片を小片(エレメント)に分解して
乾燥し、接着剤を用いて再構成した製品のことです。
但し、例外的に乾燥しない場合や接着剤を用いない場合もありま
す。
では、「木質とは? 」なんでしょうか。
きちんとした定義があるわけではないそうですが、「 木質 」と
は「 木材 」に微妙なエレメントの概念を付加して、意味を拡張し
た用語なんだそうです。
つまり、ファイバーや木粉の様に細分化されたエレメントは、形
状的に木材と呼ぶには無理があるので、木材とこれらをすべて含
んだものを、木質と総称しているわけです。
では、「 木材をエレメントに分解してそれを再構成する理由 」
は、なんだと思われますか?
それは、
1) 製材(木材を製造・加工する事)では寸法に制限がある。
例えば、長さ3mの丸太から、4mの柱を作ることはできませ
んし、直径30cmの丸太から幅40cmの板を取ることはできませ
ん。
2) 製材では要求する性能が得られない。
例えば、製材の板では合板のように高いせん断強度や寸法安定性
が得られません。
3) 原料そのものが製材に適さない。
例えば、曲りの大きな丸太から柱はとれませんが、合板や集成材
の原木には十分使えます。
また、寸法の短い端材や大きな欠点を含むものでは製材としては
使えませんが、造作用の集成材などには使えます。
4) 分解すれば乾燥が容易になる。
エレメントが小さいほど乾燥が容易になり、くるいの原因になる
内部応力が抜けやすくなります。
以上のように、「 分解 → 再構成 」の理由を並べてみました。
もちろん、木質材料の製品ごとに、理由はそれぞれ異なります。
例えば、構造用大断面集成材(主に、大型の木造建築物に用いる
集成材)の場合、1)と 2)が主な理由です。
ただ、いずれにしても、上記で述べた理由を一言で表現すれば、
原料・寸法・性能選択の自由度が高くなるからということになり
ます。
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建物を建てる際には、こうした木材や木質材料の特性を理解し
ているか否かで、建物の耐久性能は大きく異なるということで
す。 平井
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