『 個性派構法のログハウスをご紹介します!③ 』

こんにちは。

ホームコーディネーターの平井です。

先日に引き続き、個性派構法のログハウスたちについてご

紹介し たいと思います。

 

3回目の今日は、「 ティンバーフレーム  」です。

ティンバーフレームは大断面の角材を使って骨組みを構成する建

物のことです。

ポスト&ビーム 3

構法は、(※)ポスト&ビームと同じ軸組構法です。

(※)ポスト&ビームとは?

柱(ポスト)と梁(ビーム)に丸太を使った軸組み構法のログハウスで、いわゆる在来構法と同じ構造です。ただし、ポスト&ビームは柱と梁にハンドカットの丸太が使われるため、ログハウスのひとつとして分類しているのです。

一般的な軸組構法の住宅が10.5cm角や12cm角の角材を使うのに

対し、ティンバーフレームではおおむね18cm以上の材が使われる

のが特徴です。

 

さて、ティンバーフレームにはふたつのスタイルがあります。

ひとつは構造材を露出した真壁構法のハーフティンバー。

これはヨーロッパ伝統のスタイルです。

もうひとつは構造体の外側をフレームで覆う大壁構造。

これは北米で発展しました。

ちなみに日本では、真壁構造の方がログハウスらしさが出るの

で、多いようです。

 

外観に露わにたった木組みはティンバーフレームの大きな魅力で

す。

建物のフレーム以外の壁は、素材によっても雰囲気が変えられる

ので、デザインの自由度が広がるという所も人気のひとつのよう

です。

 

では、日本の軸組構法とどこが違うのでしょう。

それは、構造体の組み方に違いがあるのです。

ポスト&ビーム 2

北米では、柱はすべて通し柱として通りごとにフレーム(ベン

ト)をつくり、それを起こして横架材(ベイ)でつなぎます。

木ととは?木が出合う場所は(※)仕口とスプラインやペグといわ

れる板などを用いて緊結します。

(※)仕口とは?

二つの木材を直角あるいは斜めに接合する方法。また,その部分。

 

最後に、ティンバーフレームの歴史についてですが、発祥はヨー

ロッパのハーフティンバーです。

17世紀にアメリカに渡り、その厳しい気候もあって、断熱性の高

い大壁構法に発展しました。

19世紀には安価で大量生産可能なツーバイフォー構法が広がり一

時衰退したそうですが、環境問題が叫ばれる近年、より耐久年数

が長く、高品質なティンバーフレームに再び注目が集まるように

なってきているそうです。

 

大断面の角材ならではの迫力。

長く太い材を使うため、輸入材が主流なんです。

ログハウスと言っても、構法の違いでそれぞれの特徴があり、そ

れぞれに魅力的なところがありますね。 平井

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