『 住宅における湿気と結露について➃。 』

こんにちは。

ホームコーディネーターの平井です。

今日はシリーズでお伝えしております、住宅における湿気と結露

についてお話したいと思います。

 

湿気が材料の表面に触れると、その材料の材質と含湿状態に応じ

て湿気を吸収したり、逆に放出したりします。

吸湿、放湿による湿気の移動1

例えば、木材などのように細胞で構成されている多孔質な材料の

内部水蒸気圧が空気中のそれより低い場合には、水蒸気は材料に

吸水されます。

つまり、ホンカのモデルハウスを梅雨時期にご案内する際に、皆

さんが必ずと言っていいほどご質問される「なんでこんなに室内

がさらっとしているの?」という質問にの答えです。

詳しくは、こちらをクリック! ➡ 〖 健康的な木の家 〗

逆に材料中の水蒸気圧の方が空気中の方が空気中のそれより高い

場合には、水蒸気は材料から空気中に放出されます。

この現象は透湿の一過程とも考えられますが、室内湿度環境の調

整には、この材料の持つ吸放湿特性が重要な働きをします。

kumpula_z 1階 ホンカ2

断面の厚い木材など、なるべく湿気容量の大きい材料を建物に用

いることが室内湿度の安定という点から望ましいのです。

 

また、水蒸気を含む空気が、その露点温度以下の物質(材料)に

触れますと、空気中の水蒸気が凝縮して液体の水となります。

この現象を結露といいます。

 

「水蒸気を含む空気 」を「湿流 」と置き換えてもいいですね。

結露した材料に吸湿性があれば、結露水はその内部に吸収され、

材料の含水率が上昇し、木材などでは腐朽被害を生じることもあ

ります。

また、材料に吸湿性がなければ表面結露となり、材料面を濡らす

とともに場合によっては材面を汚したり、カビを発生したりしま

す。

詳しくは、➡ 『 木造住宅の耐震性と耐久性について③ 』

 

もし、結露が壁や床などを構成する材料同士の境界面(例えば外

壁の断熱材と下地材の間)あるいは、材料内部で発生した場合に

は、これを内部結露と呼び、建築における結露の中でも最も厄介

な現象として嫌がられています。

外からの発見が遅れるばかりでなく、このような内部結露によっ

て材料の耐久性や断熱性が損なわれてしまうからです。

ホンカ 上棟2

その点ログハウスは、ログ壁そのものが剥き出しなので、上記で

申し上げた材料内部で発生する内部結露が起こらないので、何ら

かの異常を早期発見できるということですね。

ホンカ室内

こうした観点からも、建物の構法を選ぶということも必要ではな

いでしょうか? 平井

平井

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