『 木について④ ~ビルの水かめ~ 』

こんにちは。

ホームコーディネーターの小俣です。

フィンランド紀行4日目 (9)

シリーズでお伝えしております木について、今日は人類が宇宙へ

行く現代に、木製の樽が時代に合った用い方で、私たちの生活を

支える重要な製品として利用されていることについてお話しした

いと思います。

 

「桶」「樽」といえば、風呂桶、清酒やウイスキーの樽、みそや

しょうゆの醸造用の樽などが思い浮かびませんか?

何か伝統的な器としてのイメージが強いですよね。

その中で、人類の築いた現代文化の象徴ともいえる高層ビル、そ

の中で仕事をしたり、暮らしたりするために欠かすことができな

い飲料水を供給するための貯水槽として利用されているのです。

木製 水槽 (2)木製 水槽 (4)

ビル内の飲料水は、まず水道管から一度ビルの地下にある受水槽

や屋上にある高置水槽に貯め、そこから各階へ供給されるわけで

す。その貯水槽として木製水槽が利用されているそうです。

木製 水槽 (6)木製 水槽 (3)

木製水槽の形は円筒形、楕円形または箱型のものなどあり、大き

さは容量数十トンから100トンを超える大規模なものまである

そうです。

 

それでは、なぜビル用水槽として木材が使われているのでしょう

か。

FRP製、鋼製、ステンレス製などの水槽も利用されているそう

ですが、それらと同様にあるいはそれ以上に、かなりの数のビル

用水槽として利用されているのは、次のような木材の特徴がある

からだそうです。

 

①耐水性、耐酸性、耐アルカリ性が強く、耐食性に富み、耐用年数も半永久的であること。

②構造が堅固で地震に強いこと。

③現場組み立てを主としているので、狭い場所での組み立てが容易で、部材も小さく、狭い場所からの搬入も容易にできること。

④木材の比重は0.5~0.6と軽く、総重量が軽くなるので設置するための上げ下ろしが容易で経費が安く済むこと。

⑤熱伝導率が鉄の約400分の1と低く、断熱性に富むので水温の著しい変化や結露の心配がないこと。

⑥規模が大きいほど他の材料で作られた水槽より安価になること。

等があげられるそうです。

ホンカ1

私達は地球という自然のなかの一員であり、自然と共存すること

が重要ですよね。

自然が失われた都会のコンクリートジャングルのなかでも、自然

の息吹が吹き込まれた木製水槽を通じた飲料水を利用していま

す。

このようなことから、木材は自然と人類の関係回復の橋渡しをし

ているのだとおっしゃる方もいます。

 

ログホームという自然素材を皆様に提供するお仕事をさせて頂い

ていることで、私達も橋渡しをさせて頂けているのでしょうか。

小俣 小俣

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小俣 あけみ
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