こんにちは。
ホームコーディネーターの小俣です。
今日は、シリーズでお伝えしております木に関連する事柄につい
て、お話ししたいと思います。
地球温暖化の原因物質の一つであります二酸化炭素が増加してい
ます。
その発生源の第一は化学燃料の大量消費であり、次いで農地転
換による森林の消失だそうです。
二酸化炭素を吸収・固定するものに森林が考えられますが、森も
長い年月が経つと光合成で二酸化炭素を吸収する量と、樹木の呼
吸量、落葉量、枯死量、被食量などが釣り合った状態となり、一
定量の炭素を固定し続けてはいますが、見かけ上二酸化炭素を吸
収も放出もしなくなってしまいます。
森林に二酸化炭素を最も効率よく吸収してもらうためには、十分
育った木を伐採してその跡地に植林し、森全体を若い状態に保っ
てやる必要があります。
その状態では、成熟しきった森林に比べて面積あたりの炭素固定
量は少なくなりますが、伐採される量と同じだけ二酸化炭素を大
気から毎年吸収・固定していることになります。
それでは、その伐採された木材をどのように利用すれば最も地球
温暖化防止のために有効なのでしょうか。
燃料として燃やしたとしても、発生した分の二酸化炭素は伐採跡
地に植えられた森に吸収されますし、そのエネルギー分だけ石
油、石炭の消費が減ることになるのでそれなりの意味はありま
す。
しかし、樹木が何十年もかけて吸収した炭素をすぐに大気中に
戻してしまうのはもったいないことです。
そこで、燃やすのは最後の最後として、木造住宅を建ててできる
だけ長く利用し、寿命がきて解体した後も紙や木質ボードにリサ
イクル利用して、炭素を固定し続けるほうがより有効です。
木造住宅では、1㎡当たり約0.2立法㍍の木材が使われており、延
床面積100㎡の木造住宅には20立法㍍、5トンの炭素が固定されて
います。
この住宅が100㎡の土地に建っているとすると、1㌶の住宅地では
2000立法メートル、500トンの炭素となり、これは成長のいい土
地での林齢約100年のスギ林の枝・葉・根も含めた炭素固定量に
匹敵します。
これはまさに都市の中の森林と呼べるのでしょうね。
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