『  木について⑩ ~紙おむつのどこが“ 紙 ”?~ 』

こんにちは。

ホームコーディネーターの小俣です。

ホンカ カナダ3

今日は、シリーズでお伝えしています木に関する事柄について、

お話ししたいと思います。

 

今回のいきなりのこのタイトル。

木についてのお話しなのに何?と思われた方も多いと思います。

実はこの紙おむつというのは、スウェーデンで綿布不足を補うた

めに、紙を重ね合わせて赤ちゃんのおむつに使用したのが始まり

なんだそうです。

しかし、現在では紙と同じ原料の木材パルプを使用しているに過

ぎないのだそうです。いわば、布おむつではないから“ 紙おむつ ”

正確には、“ パルプおむつ ”なのではないでしょうか。

 

さて、汎用の紙おむつに使用されているパルプは、マツなどの針

葉樹を原料としています。

この針葉樹のクラフトパルプ(化学パルプ)には、繊維がとても

長いという特徴があります。

これを紙おむつに使用すれば、フワフワした綿状になりやすく、

吸収性に優れ、柔らかな感触を与えることができます。

このパルプ自体、そこそこ吸水性があるのですが、保水性という

点ではいささか不十分なんだそうです。

そこで、1980年代前半、初めて高分子吸収材がおむつに使用され

ました。

最初に製品化したのは、なんと日本の企業なんだそうです。

それまで、北米やヨーロッパに比べて紙おむつの普及がいまいち

だった日本において、高分子吸収材の使用の開始とともに消費は

飛躍的に伸びたそうです。

 

この高分子吸収材は、主にポリアクリル酸系の化合物が私用され

ているそうです。この物質は自重の数十倍もの尿を吸収・保持す

るそうです。

そのことにより、紙とこの吸収材との使用比率が変わり、森林資

源の有効利用という点からもこの吸収材の使用は画期的な事だっ

たそうです。

ホンカ 建材

今日は、木についてのお話の中でも意外なところに関連があっ

た紙おむつの素材の変化について簡単にお話しさせて頂きまし

た。

小俣 小俣

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