『 家づくりを計画する上で大切な事。 』

こんにちは。

ホームコーディネーターの平井です。

今日は、家づくりを計画する上で大切なことをお話したいと

思います。

 

2回目の今日は、木造住宅の状況と社会的背景について

お話ししたいと思います。

 

戦後の住宅不足から高度経済成長期にかけて、住宅もまた大量

に生産されてきました。人口増加に伴って土地が切り開かれ、

そこにたくさんの「マイホーム」が建ちました。

高度経済成長期

古い住宅は、新しい住宅に建て替わり、街もどんどん姿を変えて

いきました。

この建替えサイクルは、国土交通省の試算によるとおよそ25~

30年となっています。他の先進諸国に比べ、そのサイクルは圧倒

的に短いものです。かつての「マイホーム取得」は、イコール

「土地の取得」でもありました。

それは地価が毎年上昇していたこともあり、住宅建設に伴う土地

の取得が家庭の資産形成と捉えられてきました。

またその一方、建物としての住宅の価値は土地に比べて相対的に

軽んじられたと言えるでしょう。

木造住宅

いざ売却しようと思っても、20年も経てば価格査定は土地の価値

をベースに行われ、建物自体の価値はあまり考慮されません。

しかし住宅ローンは毎月支払わなければなりません。

10年、20年経過して、家のメンテナンスが必要になっても、「も

う少し我慢しよう」「もっと傷んでからまとめて修理しよう」と

いった考え方になりがちだったとも言えます。

木造住宅 解体

今、30年という短いサイクルで住宅を建設していくことに限界が

来ています。そして、少子・高齢化社会を迎え、住宅を建てる人

の数はどんどん減ってきています。

老朽化した住宅に手入れをしてリフォームする、あるいは新たな

ものに更新する時期に来ています。

経済が成熟期を迎えたなかで、これまでのようなサイクルで住宅

を建設することは難しくなっています。

また、20年で建物の価値がなくなる住宅のあり方も見直す必要が

出てきました。

30年以上の住宅ローンを組むのにも関わらず、20年でその建物価

値はなくなります。

「将来の孫子のために」と思って建てた我が家も、結局は活用さ

れず、子や孫がまた住宅ローンを組んでいくのが実態です。

ペタヤヴェシ教会 (2)ペタヤヴェシ教会(フィンランド・1763年-1765年に建築)

jarvi_p1

この様な実態を考えると、家づくりを計画する際には、住まいの

資産価値を高めることも考える必要があると私は思います。平井

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