『 木について⑬ ~物流の要、パレット~ 』

こんにちは。

ホームコーディネーターの小俣です。

ホンカ 海外画像3

今日は、シリーズでお伝えしています木に関する事柄について、

お話ししたいと思います。

 

私達の毎日の暮らしのなかで、当然のように何気なく使っている

テレビをはじめ、コーヒー、新聞、パン、お米・・・すべての物

が必ず物流のお世話になっています。

 

この物流の要が“ パレット ”であることをご存知でしょうか。

“ 物 ”が工場で生産され、消費者の手に渡るまでには、“ 物 ”は、包

装、荷役、保管および輸送されます。

ホンカ 荷受け (1)

この物流活動を合理的に行うためには、物を一定の単位にまと

め、かつ、機械荷役を可能にしなければなりません。

そこで、パレットが登場するわけです。

 

この世の中のあらゆる物品は必ず包装(袋、ダンボールケースな

ど)されてパレットに積まれ、コンベヤ上を移動しフォークリフ

トトラックで一旦倉庫に保管されます。

そしてトラック、鉄道貨車、航空機及び船舶などの輸送機関で運

ばれます。

今やパレットなしでは私達の生活はなり立たないといっても過言

ではないといわれています。

 

パレットは、第一次世界大戦ごろにその原形となるものが出現

し、重量物の運搬に利用されたそうです。

第二次世界大戦中に世界への物資(武器、弾薬、食糧など)供給

国であったアメリカでフォークリフトトラックのコンビによる現

在のパレットシステムが考案され、文字どおり物資はパレットに

のせられて世界各国に運ばれたわけです。

その結果、終戦とともに大量のパレットがアメリカ各地やヨー

ロッパ及びオーストラリアなどの現在の先進工業国に残され、戦

後の復興とともにパレットが世界的に普及したんだそうです。

 

わが国では、戦後、駐留軍のためにアメリカから大量のコーラが

パレットによって運び込まれたころが本格的なパレット導入の始

まりといわれています。

ログキット

約10年前のデータになりますが、わが国において年間5000万枚生

産され、3億枚保有・流通しており、実に人口一人当たり2枚強の

パレットを保有していたそうです。

しかも、このうち約90%が木製で占められていたそうです。

ホンカ 海外画像8

いつも見ているログキットの荷受けで、当たり前のようにあった

パレットにもこのような歴史があったんですね。

小俣 小俣

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