こんにちは。
ホームコーディネーターの小俣です。
今日は、シリーズでお伝えしております、建築の基礎知識についてお話したいと思います。
前回の続きです。
品質のコンクリートをつくるには、材料調合比や均一に練ること、温度の管理と水の量が大切だそうです。
特に水の量は、コンクリートの強度や耐久性などの品質に大きくかかわるので、コンクリートをつくるうえでもっとも重要なポイントといえます。
水とセメントの質量の割合を水セメント比といい、W/C(Water-Cement ratio)で表します。
例えば、水が180㎏でセメントが300㎏の場合、180÷300=0.6で、水セメント比は60%となります。
一般に、W/Cが小さいほど固くて強いコンクリートになります。
ただし、水の量が少ないと水和反応がうまくいかず、型に流し込みにくくなります。
ですが、流し込みやすいからとあまりたくさんの水を混ぜると、コンクリートの強度が落ちます。
一番いいのは、流し込みやすい範囲内で、なるべく水を少なくするということになります。
水の比率が性質を左右するということですね。
また、コンクリートの固さを調べるには、スランプテストを用います。
この図のようなスランプコーンという入れ物の上からコンクリートをつめ込み、スランプコーンを上へ引き上げます。
このときのスランプコーンの高さとコンクリートの山の高さの差(cm)をスランプ値といい、水が多く、やわらかいほどスランプ値は多くなります。
建築物の壁や梁、柱などに使うコンクリートの場合は、スランプ値20~22cmくらいが一般的です。
一方、ダムや橋などの土木建造物に使う場合は12~16cmくらいだそうです。
というのも、建築の場合は、狭いところにコンクリートを流し込んだり、そのあいだに鉄筋が入ったりするので、流し込みやすいコンクリートでなければならないからです。
調合で品質が決まるコンクリートは、水の量がポイントということになりますね。
次回は、コンクリートの品質を安定させるについてお話します。
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小俣
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