『 住宅産業の歴史について。~Part2~ 』

こんにちは。

ホームコーディネーターの平井です。

 

昨日は、住宅産業の歴史の中で、その間の目標とするものが四回

変わったとお話させて頂きました。

今日はその続きです。

 

「 健康住宅の条件は“  高気密・高断熱 ”だ!ということで、健康を

高らかに、そういった建物を各メーカーが売った時代がありまし

た。」

しかし、それでは室内空気汚染の問題が浮かびあがってきたた

め、事情が大きく変わったのです。

健康住宅4

高気密の家というのは、魔法ビンの中に居るのと同じなのではな

いか?

その中は内装材から揮発する化学物質で充満しますし、さらに日

常生活から出るもろもろのガスが加わるので、「 高気密の部屋は

ガス室の中に居るのと同じです。」とおっしゃる方もいます。

それを健康住宅と呼ぶのは、欺瞞ではないか?という批判が出て

きたのです。

健康住宅5

こうした矛盾が起きたのは、家の中に住む主人公が人間という生

きものだということを忘れて、高度工業化技術の可能性に頼り過

ぎたからなんだそうです。

住宅産業はこれまでに、軌道修正を余儀なくされていたことが二

回ありました。

 

最初の例は「ハウス55 」( ※下記参照 )の行われた後の昭和五

十七年です。

「ハウス55 」は大量生産・大量販売の技術を駆使して、よい家を

作って全国にばら撒けば、庶民は幸福になるという考えが基本に

あったのだそうです。

ところが「ハウス55 」をやってみて気がついたといわれているの

が、家というのは、まず気候風土があって、それに長い生活体験

が加わって生まれてきた文化の産物でとでもいうべきものなのだ

と。

なので、構法は同じでも基礎工事や屋根の断熱材などの仕様が地

方ごとに違うのが本来の姿です。

それなのに、工業化で上記のような仕様までも同じに作って、北

海道から九州までばら撒いたら、それは日本文化の破壊につなが

るのではないかという反省が起こったそうです。

 

そのことは、音楽に例えていうとよくわかります。

名器を作ってばら撒けば、誰でも名曲が弾けるという錯覚と同じ

です。

どうすれば名曲が弾けるソフトの研究が欠けていたのです。

これでは雑音が出るだけで名曲は弾けないということに、ようや

く気が付いたのです。

 

そこで「 住まい文化推奨運動 」が起こりました。

つまり、家の中に住む主人公は、ばらばらの個性を持つ人間だと

いうことを忘れていたのです。

 

そして、二度目の反省は「 高気密の家 」です。

容れ物を作るという技術的な立場から考えれば、高気密・高断熱

が理想像なのでしょう。

それは省エネにも役立つからです。

ですが、主人公は生きものだという立場から考えれば、高気密の

部屋にはガス室と同じ危険があります。

この点に気が付かなかったところに、大きな落とし穴があったの

です。

「ハウス55 」(※注)

1975(昭和50)年から5年間、建設省(現国土交通省)と通産省(現経済産業省)が共同で行った、高品質・低価格の工業化住宅の開発計画。100m2の住宅を500万円台で供給するシステムを作り、その手法が民間企業に引き継がれている。◇「ハウス55計画」ともいう。

ホンカ UK5

住宅産業の歴史。いかがでしたか?

日本だけでも様々な構法や住宅メーカーがあります。

そして、それぞれ一長一短あり、携わっている人達も様々です。

そのことを考えると、携わっている人達が商品としているその建

物をどれだけ理解しているのか?ということも、とても重要な家

づくりのポイントになるのではないでしょうか?

そうしたことも視野にいれ、まずはモデルハウスなどにお出かけ

頂き、その建物と携わる人達に会ってみることから始めてみませ

んか? 平井

平井

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茨城県つくば市と龍ケ崎市に2棟のモデルハウス

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是非、ご見学にいらしてください。

ご予約お待ちしております。

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直通    090-3132-1169    平井まで。

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