こんにちは。
ホームコーディネーターの平井です。
今日は、シリーズでお伝えしています木に関する事柄について、
お話ししたいと思います。
日常身近に使われている食の道具に橋がありますが、中でも割り
箸は日本独特のものとして使われてきました。
食べ物をつかむのにこれほどすぐれた簡便な道具は見当たらない
と思います。
寿司、てんぷら、麺類などが好きな私達には象牙の箸を使うこと
はどうもなじみませんよね。
外国の人達も器用に使っていますし、東南アジアの割り箸生産国
でも日本向けの輸出よって外貨を獲得するばかりでなく、衛生上
の問題から、自国での消費にも向けるなど、割り箸の効用が見直
されてもいるようです。
ところで、わが国で最も古い木製の箸は飛鳥板蓋宮跡から出土し
たものと言われていますが、この二本箸の歴史に比べ、割り箸は
江戸後期の文政年間(1818~30)が起源され、案外新しいものと
いえます。
さて、割り箸は木材の形態的特性や強度的性質の一つである
「 割裂性 」をうまく利用しています。
安い割り箸のなかには繊維が交錯したり、繊維の目が切れていた
りしてきれいに割れないものがありますが、スギなどの針葉樹
は、繊維が通直でわずかの割れ目があれば、簡単に手で割ること
ができます。
割り箸の作り方には、手割り加工と機械加工があります。
特に手割りのものにはスギが多く用いられ、奈良県吉野村下市で
多く見られます。
割り箸の厚さ、幅、長さはおおよそ決まっています。
この図のように、型によって呼び方が色々あります。
木製の割り箸のほかに九州地方では竹製の物を作っていますが、
今では中国製のものに押され気味です。
日本で一年間に消費させる割り箸はおおよそ245億膳(木材に換
算して約47万㎥、わが国の木材消費量の約0.04%に相当:
1995年当時の資料による)国内生産量は27%で、残りの73%は
輸入されているのが実態です。
スギ、ヒノキ、アカマツなどの国産の割り箸は構造材をとった後
の端材が利用されています。
輸入品は、シナ、カバ、アスペン、グバス、モミ、トウヒ等が
利用され、中国、韓国、カナダからの輸入が増加傾向にありま
す。
一時割り箸が、資源のムダ使いとして騒がれたことがありました
が、用材にはならない木材の有効利用が図られています。
普段何気なく使っている割り箸も、こうして調べていくと面白い
発見がありますね。
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