こんにちは。
ホームコーディネーターの小俣です。
今日は、シリーズでお伝えしております、建築の基礎知識についてお話したいと思います。
皆さん、木の強度について考えたことがありますか?
木は腐ったり、白アリが発生したり、割れることがあるためか弱い材料というイメージを抱えている人がいるかもしれません。
しかし、必ずしもそうとはいえません。繊維の方向、つまり木が成長していく縦の方向の強度は、圧縮力、引張力ともに大きいのです。
例えば、木材1c㎡あたり、どのくらいの圧縮力に耐えることができるのかというと、種類にもよりますが、だいたい300~400Kg。コンクリートは、200~300Kg。鋼鉄は3500Kg程度の力に耐えられるといわれています。
これは同じ面積当たりで比べたものですが、同じ重さで比較した場合は、木は鋼鉄よりも強く、弱い材料ではないのです。つまり、木という軽い材料で強い建物ができるということです。
日本では昔から使われているだけあって、風土に合った優れた材料なのですが、燃えるということが大きな欠点だといえます。
木は熱されるとまずガスが出て、これに火が着いて燃え始めます。その温度はだいたい260~270℃ですので、このくらいの温度になると、火災の発生する可能性が高いということになります。
ただし、ある程度以上の厚さになると、表面が焼けても、そこが炭になって防火の役割をし、内部の熱が伝わるのを遅らせます。
そのため、大きな火災によって木造の家が焼け焦げてしまっても、柱や梁など厚みのある木材だけが焼け残っていることがよくあると思います。
また、木は火を出して燃えるが、熱は通しにくいのです。
その断熱性は、コンクリートや鉄などの材料と比べても、格段に上回っています。さらにその熱のせいで柔らかくなったり溶けたりすることがないので、そういう意味では、一概に火災に弱い材料とはいえないのです。
小俣
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