こんにちは。
ホームコーディネーターの平井です。
今日は、私が今までログハウス建築に携わり、木に関することで
疑問に思い、その都度調べてきたことの一部をお話したいと思い
ます。
突然ですが、「樹木は生きていますか?」と聞かれて、ノーと答え
る方はあまりいらっしゃらないと思います。
しかし、樹木の隅から隅まで全部生きているかというと、答えは
ノーなのです。
驚かれるかもしれませんが、実は樹木の『樹幹』はかなりの部分
が死んでいるのです。
今、あなたの目の前に1本の樹木が立っているとします。このうち
生きているのはどの部分でしょうか?
まず、葉は光合成という植物にとって最も重要な機能をつかさど
る器官ですから、当然生きています。
また、地上からは見えませんが、『根』も根毛や細根のように土
壌中から水と無機養分を吸収しなかれ場ならない部分は生きてい
ます。
それでは樹幹はどうかといいますと、形成層(樹幹の木部と樹皮
との間にあって、木部と樹皮を作り出す分裂組織の事。)が外側
に分裂して作り出す樹皮のうち、内樹皮は生きていますが、直接
目に見える外樹皮は、核やミトコンドリヤといった細胞の内容物
が消失しています。つまり、死んでいるのです。
一方、形成層が内側に細胞分裂してできる仮道管や道管などの細
胞は、分裂後しばらくは生きていますが、リグニンの沈積に伴っ
て抜け殻(細胞壁)だけを残して死んでしまいます。
実は、樹皮を除く樹幹の細胞のうち、生きて冬を越すのは、細胞
分裂を行なう薄い形成層と栄養を蓄えておく機能を持った柔細胞
(主としてデンプン、糖類などの養分の貯蔵、配給を行う細胞
で、一般に細胞壁が薄く、単壁孔を持つ。軸方向に並ぶ軸方向柔
細胞や放射方向に並ぶ放射柔細胞などがある。)だけです。
それも、柔細胞が生きているのは辺材(白太)だけであって、
芯材(赤身)では他の細胞と同じように死んでいるのです。
このように、生きている樹木であっても、木材として使われる樹
幹の大部分は死んでいるのです。
それでは、なぜ樹幹の細胞の大部分がすぐに死んでしまうのかと
言いますと、「樹木にとって生かしておく必要がないから」なの
です。
樹体の重量を支え、風などの外力に抵抗するには、強い細胞壁が
あればよいのであって、細胞そのものが死んでいてもかまわない
のです。
辺材は根から吸い上げた水の通り道になっているので生きている
と勘違いしている人が多いのですが、細いパイプ状になってさえ
いれば、水は物理現象によって通導されますので、柔細胞以外の
細胞は生きている必要がないのです。
それよりも何よりも、細胞を生かしておくためには、多大なエネ
ルギー(栄養)が必要なのです。
樹木は他の植物との生存競争に勝ち抜かなければなりませんの
で、生きている必要のない細胞にまで栄養をまわす余裕はないと
いうことです。
よく樹心部に大きな洞ができた巨木・古木を見かけることがある
と思います。
人間なら、体の一部が腐朽して穴があいているとても生きてはい
けませんが、樹木であれば大きな問題にはならないのです。
なぜなら、樹心部分は元々死んでいる部分だからなのです。
改めて、自然界の生き物の力強さのようなものを感しました。
このように、木に関する言葉や意味を調べていると、ログハウス
に通じるものがあり、とても面白いですね。 平井
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