『 住宅における湿気と結露について③。 』

こんにちは。

ホームコーディネーターの平井です。

 

今日はシリーズでお伝えしております、住宅における湿気と結露

についてお話したいと思います。

 

前回は、湿気の発生についてお話させて頂きましたが、今回はそ

の湿気の移動についてです。

 

水分は温度条件に応じて水蒸気化し、それが様々な要因によって

建物各部に拡がっていき、あるものは材料表面で結露し、あるも

のは材料中に吸収されその内部を移動していきます。

湿気の問題を理解するためには、この湿気の挙動のメカニズムを

理解することが重要なのです。

 

まずは、「対流 」と「 拡散 」について。

空気中の水蒸気が移動する原因には、大きく分けて「対流 」と

「 拡散 」があります。

 

対流とは、ある空間内に温度差があるとき、その内部にある流体

に密度差が生じ、その結果として発生する循環流のことで、空気

中の水蒸気もこの流れに乗って建物各部へ移動します。

 

一方拡散は、水蒸気圧の差によって発生する水蒸気の移動現象

で、普通、水蒸気圧の高い箇所から低い箇所へ湿気が空気の流れ

とともに動いていきます。

対流と拡散による湿気の移動 1

このような現象は建物の各部で発生しており、単に室内のみなら

ず密閉された外壁の壁内や小屋裏空間内あるいは床下空間内でも

発生ています。

このような水蒸気の圧力差によって生じる流れを「 湿流 」といい

ます。

 

湿流は圧力差による水蒸気の流れですが、水蒸気は空間と空間の

間に置かれた物質(材料)の中を移動することもあります。

これを「透湿 」といい、材料をはさんだ2空間の水蒸気圧が異な

る場合には、水蒸気圧の高い方から低い方へ材料中を湿気が移動

します。

透湿による湿気の移動1

一般に、冬期には室内側が外気に比べて相対的に高温かつ高水蒸

気圧になるので、湿気は室内から室外へと壁体内を移動しようと

します。

その際、移動経路途中に湿気を通さない( =「 透湿抵抗 」の高

い )材料があると、湿流はそこで止まり、その材料表面の温度条件

によっては「 結露 」が発生します。

床下の防湿や外壁の防水によく利用されるポリエチレンフィルム

やアスファルトルーフィングあるいは断熱材の片面に貼られてい

るアルミ泊などは不透湿の材料ですが、一般のコンクリートやブ

ロック、木材、合板などは多孔質な材料であり湿気を通す性質が

あります。

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このように、建物の構造や使用する材料によっても、湿気の挙動

に違いがあることがわかりますね。

 

次回は、「吸湿 」「 放湿 」「結露 」についてお話したいと思い

ます。 平井

平井

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