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京都府 新築ログハウス 建て方④ 床構造

ホンカのブログをご覧いただいている皆様

こんにちは!
ホンカ北播磨の林です。

長らく続いた猛暑の後、最近は梅雨終わりのような不安定な天気と突然の台風もやってきてなんだかよくわからない天気になってきました。
災害級の豪雨をあちらこちらで降らせていますので、皆様もくれぐれもご注意ください。また災害への備えも他人ごとではなくなってきていますので、しっかりと計画と準備することをお勧めいたします。

PR:構造見学会、まだ見学可能ですのでご希望の方はぜひご連絡ください。

だいぶ時間が経ってしまいましたが、前回のブログで紹介しました休憩スペースのかぼちゃが順調に育ち、きれいに色づいてきましたのでご紹介しておきます。

まずは、床組みをご紹介したいと思います。
ホンカ北播磨では、1階のほとんどの床組は日本家屋建築で使用される鋼製束と大引き、サネあり合板(隣り合わせの合板が、凹凸で組み合さって強く美しく敷き詰められる床用下地合板)を使用して床組みをします。
これは床下断熱材が基本日本調達で、この断熱材を効率よく使用し、機能を十分発揮させるためです。大工さんにとっても慣れた方法であるので、施工の質を確保するために有効な手段と考えています。

昔はモルタルを固めた土台に木材の束を組んで大引き(床組の基礎)を組んでいましたが、現在は性能、施工のタイパ(水平調整のためのタイムパフォーマンス)の面で、日本では見えない所の床組の基礎ははほぼこの鋼製束となっています。
この大引きの間に65㎜厚の断熱材をきっちりと隙間なく敷き詰めていきますが、この時、この断熱材は大引きに小さな金具で引掛けているだけですので、うっかり踏み抜くとあっさりパキッツと割れるので要注意。^_^

断熱材を入れた後は、床板の下地を敷き詰めます。これは大体は24㎜以上の構造合板で、足元がふわふわしたり、キュッキュと音がしたりしないようにきっちりとさねを組んで、大引きに固定していきます。
こうして美しく床の下地ができました。ここまでくるとぐっと住宅らしくなってきます。

寒さと直結する1階の床については、靴ではなく素足で室内を過ごすことが多い日本人にとっては、やはりこの床組みの方がなんとなくしっくりくる気がします。

2階の床については断熱材は不要ですので、ホンカ、フィンランド仕様で床組みを行います。
フィンランドからログと同梱されてやってきた厚さ41㎜x幅195㎜の根太材を303㎜ピッチでログ壁に金具で固定し、その上に構造合板をしっかりと固定・貼り付けていきます。
この後、天井には天井の化粧板を貼っていくことになります。

2階床の下から見た写真と、上から見た写真。

最後は、お風呂廻りの床です。
お風呂廻りは何といっても湿気対策になります。お風呂を囲む大引きは、特別に防腐・防蟻処理をした材料を使い、いつまでも安心して生活できるように配慮されています。大引きの下のパッキンも他のエリアに湿気が回らないよう、防湿の気密性のあるものです。

これで床の下地組みができました。
最終の床板は、汚れたり傷ついたりしてはいけませんので、この後造作壁や建具の仕上げなどの作業が済んだ後に最終に近い段階で貼り上げます。

次回からは建具の状況をご紹介したと思います。
1階の建具はセトリングの影響を受けるので、ログハウスの中ではもっともノウハウの詰まった気を遣う場所でもあります。

再度P.R.
別途ご案内しておりますが、9月中旬までこのTunne+の建築現場をご覧いただくことができます。ぜひこの機会に現物のログハウスを肌で感じていただいて、木の家のよさ、快適さを実感いただければと思います。
ご希望の日時、参加人数を私宛にメールでご連絡ください。


以上、ホンカ北播磨の林でした。

ホンカ北播磨のモデルハウスはホームページから参照いただけます。

ホンカ北播磨 (honka.jp)

※見学の申込み、お問い合わせ:honka@oda.ne.jp

京都府 新築ログハウス 建て方③ 垂木+野地板

ホンカのブログをご覧いただいている皆様

こんにちは!
ホンカ北播磨の林です。

全国的に大変厳しい暑さが続いておりますが、皆様体調など崩されておりませんでしょうか?
ここ京都府の新築ログハウスでも猛暑の中での作業が続いており、大工さん、屋根屋さん、電気屋さん等の関係者の方々が、熱中症にならないようこまめに水分・休憩を取りながらの作業を続けていただいています。

そんな中いきなりですがゆる~い情報から。建築現場の休憩スペースの桜の緑葉が、いもむしたちにきれいに食されていましたのでちょっとお届けします。
理科の実験でもこんなにきれいな葉脈模様なかなか出なかったのではと思うくらい見事な食べっぷりでした。

それでは本題。
今回は前回ご紹介しましたティンバーゲーブルと棟木に架けてログ壁とつなぎ、屋根の骨組みとなる垂木を上げる様子と、屋根の下地になる野地板貼りの様子を見ていただきます。

この大屋根に架ける垂木は、断面58×195㎜長さが約6.5mでなかなかの重さがあります。この垂木を3人がかりで棟木に架けてビスで仮止めし、左右両方の垂木が棟木上で揃ったら構造材で連結して、専用金具を用いて棟木とログ壁に固定していきます。

途中、クレーンを利用できるタイミング見計らって、ロフトで使う重量物(3重ガラスのドア、DK窓、屋根下地のベニヤ板等)をできる限り上階に上げておきます。これはロフト内での作業スペースや建具・材料の保管スペース、利用しやすい位置を綿密にシミュレーションして、忘れ物が無いようしっかり考えてやるのですが、ご覧の炎天下で思考力がみな低下していますので、複数人でチェックしながら行うことが重要となります。

さてクレーンでの荷揚げが終わると垂木掛けを完了させていきます。この時金具への固定は釘を金槌で手打ちしていきますので、これがまた大工さんの体力を消耗させます。その工程をTunne+では屋根の片側26本、両側で52本、垂木1本につき釘打ち56本あるので合計2,912本の釘打ちをやり通してやっと屋根の基本の骨組みが完成します。

さて次は屋根の下地となるベニヤ板を貼り付けていきます。
このベニヤ板は屋根用語的には野地板と呼ばれていますが、屋根の面を作る基本的な構造材でこの辺りの技法は日本の建築もほぼ変わりません。ベニヤ板に垂木が通るところがわかるよう墨を引いて、市松模様、千鳥など言い方は様々ですが、要は互い違いに敷いていき、鉄砲でしっかりと固定していきます。大工さんは手慣れたもので、”バンッ!! バンッ!!”という音がリズムよく小刻みに周りに響いて、意外と早く野地板貼りは完了します。
(ただし端っこの寸法合わせには結構時間がかかりますが)

こうして野地板貼りは完成しました。

しかし近畿地区は梅雨はあけたのですが、ゲリラ豪雨がちょくちょく襲ってきます。この野地板の状態では、雨は耐えれませんので入念に養生しました。
案の定、ルーフィング、屋根葺きまでに2回くらいゲリラ豪雨に襲われました。しかし大工さんにしっかり養生していただいていましたので、まったく影響は受けず順調に次の工程に移ることができました。

このあと屋根組み用の足場の組み換えを行い、屋根葺き作業へと移っていきます。
その内容はまた次回の投稿で。

近々、京都府新築ログハウスでも建築中にしか見れない構造見学会を行います。このブログおよびイベント情報でお知らせいたしますので、建築中ログハウスの見学をご要望ありましたら下記までご連絡ください。皆様のお越しをお待ちしております。

以上、ホンカ北播磨の林でした。

ホンカ北播磨のモデルハウスはホームページから参照いただけます。

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※見学の申込み、お問い合わせ:honka@oda.ne.jp

京都府 新築ログハウス 地鎮祭

ホンカのブログをご覧いただいている皆様
こんにちは!
ホンカ北播磨の林です。

さて、もう早くも2月半ばとなりました。さる大安の日に京都でログハウスを新築いただくお客様の地鎮祭が執り行われましたので、少しご紹介いたします。

約1カ月くらい前から日取りを決めて準備をすすめていきましたが、当日が近づいてくるにつれて気になるのは当然お天気です。1週間くらい前からなんとなくお天気悪そうな予報となっていましたので、毎日お天気をチェックしては ”偏西風が予報よりも早く雨雲を連れて行ってくれますように” と祈っていました。

前々日くらいの天気予報ではその大安の日に限って、”強い雨と風” という予報で、なんとなくですが重い空気感が関係者の間では漂い、「地鎮祭なので ”雨降って地固まる”と言うから土地を鎮めるには必要なこと」などと強がりを言いながら、やはり晴れることを祈って当日を迎えました。

そしてお祈りが見事に通じ、前日夕刻くらいの予報では ”雨は朝6時くらいにはやむ” という予報に代わり、見事にその通り雨はやみ、開催の時刻にはやさしく日差しも差し込むお天気になってくれました。

施主様ご家族、宮司様、工務店代表、設計士、監督が工事の安全と、土地建物の建築工事が滞りなく無事完成すること、ご家族、家の繁栄を祈願して祭儀が執り行われました。
こんな絶好のタイミングで日差しがでてくると、すっきり気持ちよく晴れ晴れとした気持ちで地鎮祭を行うことができ、関係者一同 ”きっと順調にいい建物ができる” と感じていたと思います。

四方祓いの儀、地鎮の儀と順調に執り行われ、鎮め物を収めて祭儀は滞りなく完了しました。

これから約半年、またこのブログでログハウス建築現場の状況をお知らせしていきたいと思います。

以上、ホンカ北播磨の林でした。

ホンカ北播磨のモデルハウスはホームページから参照いただけます。

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※見学の申込み、お問い合わせ:honka@oda.ne.jp