こんにちは。
ホームコーディネーターの平井です。
今日は、木と同様に自然素材として住宅やお店等の建築材料とし
て使われている「漆喰 」について、お話したいと思います。
漆喰は、風雨に弱い土壁そのままに比べて、防水性を与えること
が出来るほか、不燃素材であるため外部保護材料として、日本で
も古くから城郭や寺社、商家、民家、土蔵など、木や土で造られ
た内外壁の上塗り材としても用いられてきた建築素材です。
今回ご紹介するのは、スイス生まれの本漆喰です。
スイス、ドイツで中世の建物に使われてきたスイス漆喰という、
世界で始めて「バウビオロギー=呼吸する住宅」を提唱したスイ
スウォール社が中世の漆喰そのものを、当時の成分そのままに今
も製造する本物の天然100%の本漆喰という商品があります。
バウビオロギーとは BAU=家、BIOLOGY=生物学問 をあわせ
た造語で、生物のように呼吸する住宅が住む人と環境を健康にす
るという意味で、健康で安全な住宅や暮らしを作る合言葉とし
て、世界の建築家に広がっているそうです。
元々は完全性を確認されないまま製造される、化学品や建材そし
てそれらのために変わりつつある家造りや暮らしに警鐘を鳴らす
ために起こった運動なんだそうです。
日本でも2000年以降、アスベストやシックハウスを始めとする化
学物質が引き起こす様々な病例が報告され、建築物における規制
へと広がったことは記憶に新しいのではないでしょうか。
近年、建築家達は「呼吸しない建材で建てる家の危険性」に気づ
き、バウビオロギーの考え方に基づいた住宅の重要性が知られつ
つあるそうです。
そして、そんな「住む人の健康と地球環境」に理想的な“漆喰”に
“ 木 ”同様、注目が集まっていますが、古くは4000年前からヨー
ロッパで使われ続けてきた漆喰はもう現在ではほとんど残ってい
ないそうなのです。
現在使われる「漆喰」とは、化学物質や添加剤・砂を大量に加え
た、いわゆる“石灰モルタル”が主流となり、本来の「本漆喰」と
は別物なのです。
ヨーロッパで3000年以上前から現在まで使われている漆喰。
雄大なアルプスの山々が育んだスイス漆喰は、住まいを快適にし
住む人の気持ちまでも癒してきた伝統の素材なんだそうです。
Ph12.4の強アルカリ性がカビの発生を抑え、嫌な臭いの成分であ
る有機物を分解します。
その他、スイス漆喰は吸放湿性に優れ湿気をコントロールして過
ごしやすい室内をつくります。
空気をキレイに、室内環境を快適にする安全で優れた素材です。
木で出来たログハウスと同じですね。
このような自然素材である「 漆喰 」を、例えば外壁の妻壁の部
分だったり、室内ではログパネル(間仕切り壁に使用するホンカ
オリジナルの木の板)の代わりにWCやUTILITYの壁などに施し、
お部屋のアクセントとしても、使用するのもオススメです!
室内全体をログ壁で、木の質感を思いっきり感じるもよし、こう
した自然の異素材の物を施してみたりすると、また違った空間が
楽しめますね。
新築時ではなく、十数年後にお部屋の模様替えをする感覚で、壁
の一部に施すのもまたいいかもしれません。 平井
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